新値足とはカギ足や練行足と同様に時間の概念を取り去り、相場のトレンドを捉える非時系列チャートの一つです。日本で開発されたチャートで、目先の動きにとらわれずに相場の方向感を探るための指標ですので、大きなトレンドの把握に有効です。一方、相場が一定の値幅で動くレンジ相場ではダマシが多くなる傾向があります。
パラメータの目安は、直前3本の高値・安値を抜いた際に新しい足を追加する3段抜き新値足が一般的です。レンジ相場では、2段抜き新値足も一法。
<基本的な見方>
陰線から陽線に変わる事を「陽転換」と呼び買いサイン、反対に陽線から陰線に変わる事を「陰転換」と呼び売りサインとなります。一般的に陰線・陽線のそれぞれの連続した線が10本に近づくと転換し易いと言われています(変化水準)。また、長大陽線、長大陰線が3本続くと転換する事も多くなります。逆に新値の幅が小さくなってくると、転換もしくは大きく動き出す可能性が高まります(=こずみ現象)。
<ワンポイント>
細かな動きを捉えず、大きな流れを把握できる特徴から、エリオット波動のカウントをとる場合に参考になります。