チャートはこうみる

取引を行う上で、経済指標などを見ながら取引することをファンダメンタルズ分析といいます。
これに対して、チャートを用いて過去の値動きと比較しながら、取引するのがテクニカル分析です。

「チャートなんて、数学の苦手な私には無理です。」なんて思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし、今の為替レートは高いのか?安いのか?このドル高はどこまで続くのかなどは、過去の実績と照らし合わせて見ることで、不思議とヒントが見えてくるかもしれません。

チャート分析には実にたくさんの見方があり、すべてをマスターするのは大変です。
まずは、基本的な手法をマスターしてください。

ローソク足

ある期間の始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の4つの値段を元にローソク足は作られます。

ローソク足は、「本体」と呼ばれる太い部分と、本体から上下に伸びた「ヒゲ」で構成されています。
上記の図は、ある一日の値動きをローソク足にしたものです。これを「日足(ひあし)」といい、左側が陽線、右側が陰線と呼びます。
陽線は値上がりして終わった、陰線は値下がりして終わったことを表しています。
「本体」と「ヒゲ」の長さの関係などで、上げ下げを分析します。
下記チャートは50日分の日足を表示したものです。

ちなみに、1週間の動きをローソク足にしたものを「週足(しゅうあし)」、1ヶ月の動きをローソク足にしたものを「月足(つきあし)」といいます。

トレンドライン

次にトレンドラインを見てみましょう。
ローソク足のチャートなどにちょっとした線を引いてみるだけで、トレンド(流れ)や節目などが見えてきたりします。
過去の高値をつなぎ合わせたり、逆に安値をつなぎ合わせたりすることで次のようなトレンドラインを引くことができ、上昇トレンド、下降トレンドが見えてきます。
また、上昇トレンド時に安値どうしを結んだ線が上昇トレンドライン、逆に下降トレンド時に高値どうしを結んだ線が 下降トレンドラインです。
上昇トレンド時は、上昇トレンドラインまで下げるとまた上昇、下降トレンド時は下降トレンドラインまで上げるとまた下落といった流れが大方つかめます。
一方、上昇トレンド時に下値トレンドラインを突っ切って下げると下降トレンドへ転換、また下降トレンド時に下降トレンドラインを突っ切って上げると上昇トレンドへ転換といった見方ができます。

さらに詳しくは、各アナリストのコメントをご覧いただき、スキルをアップしましょう!