単純移動平均

相場の動きを平均化する事でノイズ(短期間の不規則な動き)を減らし、その動きを滑らかにしてトレンドを見易くするためのトレンドフォロー系テクニカル指標で、数ある移動平均系のテクニカル指標の中で最もポピュラーな指標と言えるでしょう。一定期間の過去の終値を合計し、その日数で除した値を記入していくシンプルな指標で、移動平均と呼ぶ場合には一般的に単純移動平均を指します。
トレンドの大きな流れを見るのに適していますが、レンジ相場では有効性が低いと言われています。
一般的には短期線・中期線・長期線の異なるパラメータの移動平均を同時に表示させて分析をする事が多く、基本パラメータはそれぞれ5日・25日・75日となります。

<基本的な見方>
移動平均線が上昇している時に実線が上方から下抜けた場合や、下抜けずに反発した場合、また移動平均線がしばらく下降した後に横這いや上昇に転じ、その移動平均線を実線が下方から上抜けた場合等を買いサインと判断。
移動平均線が下降している時に実線が下方から上抜けた場合や、上抜けずに反落した場合、また移動平均線がしばらく上昇した後に横這いや下降に転じ、その移動平均線を実線が上方から下抜けた場合等を売りサインと判断します。
その他にも短期線と中・長期線の関係に注目した分析方法で、実際の値位置が中・長期線の上方にある時に、上昇中の中・長期線を短期線が下方から上抜けた場合をゴールデンクロスと呼び買いサイン、反対に実際の値位置が中・長期線の下方にある時に、下降中の中・長期線を短期線が上抜いた場合をデッドクロスと呼び売りサインと判断する方法等もあります。