よくニュースなどで、「○○時現在の円相場は、1ドル=100.00~03円で取引しています。」というコメントを耳にすることが多いと思います。
これを聞いて、今、1ドル=100.00~03円で買うことができるんだ、あるいは、売ることができるんだと思っている方が多いのではないでしょうか?
しかし、それは間違いです。
外国為替取引の世界では、買う時の価格(買値・ASK)と売る時の価格(売値・BID)は別々に表示される「2Wayプライス」が採用されています。
「そういえば、銀行で米ドルに両替する時に、買う時と売る時の価格が違ってた」と思われた方は鋭い。銀行の両替にも「2Wayプライス」が採用されているのです。
ということは、はじめにでてきた1ドル=100.00~03円というのは、
売値が100.00円/買値が100.03円 です。という意味になります。
この時、売値と買値の差(0.03円)をスプレッドといいます。
スプレッドは、通貨ペアや取引会社により異なり、また、レートが大きく動いている時などにはスプレッドが広がることもありますので、事前に注意が必要です。
スプレッドって重要?
例えば、上記の例の場合、100.03円で1万ドル買った時点の決済するレートは売値の100.00円となります。つまり、1万ドル買った瞬間に300円分(1万×0.03円)マイナスになるんです。0.03円高くならないと±0になりません。
よって、スプレッドは重要な項目になるのです。
(例)
通 貨 | 売 値 | 買 値 | スプレッド |
---|---|---|---|
USD/JPY | 100.00 | 100.01 | 1銭~ |
EUR/JPY | 131.15 | 131.19 | 2銭~ |
AUD/JPY | 80.00 | 80.06 | 2銭~ |
GBP/JPY | 150.85 | 150.93 | 2銭~ |
CHF/JPY | 88.76 | 88.86 | 6銭~ |
NZD/JPY | 62.80 | 62.88 | 3銭~ |
CAD/JPY | 84.05 | 84.15 | 6銭~ |
ZAR/JPY | 11.90 | 11.98 | 6銭~ |